あおいっちの逆襲

あおいっちのついったーでは言えないはなし。

百合

今日もいつもの場所で待つ

 

遠くから騒がしい足音とあなた

 

ボサボサの髪をふたつに縛って

 

あなたはいつも通り

 

「楽でいいね」なんて笑うわたしも、いつも通り

 

夜考えてたことは今日もなかったことになった

 

きっとあなたが考えもしないこと

 

《あなたとずっと一緒にいたい》

 

かみさまもみんなも、きっとあなただって許してくれないわがまま

 

諦めようってなんども思った

 

でも夕方あなたと離れた瞬間から

 

そのことで頭がいっぱいになる

 

そんな日が何日続いたと思う?

 

あなたはそんなこと

 

きっと考えもしないよね

 

 

 

 

 

帰り道

 

空が昨日と同じように真っ赤になった

 

またいつもの場所につく

 

あなたを待って、あなたと別れる場所

 

きっといつかあなたを待つだけの場所になる

 

あなたはそんなこと考えもしていないようにわらって

 

またねって言った

 

 

 

 

 

気がついたら

 

手が伸びてた

 

あなたの右手を

 

わたしが両手ではさんでた

 

あなたはびっくりしてた

 

静かで細い道路の電柱のそばで

 

わたしはぐすぐす泣きながら

 

あなたの手を握ってた

 

ぜんぶはなした

 

わたしのわがまま

 

ずっとひとりで考えてたこと

 

どうせ無理なこと

 

諦めなきゃだめなこと

 

ぐすぐす言いながら、一生懸命はなした

 

そしたらあなたは

 

両腕で私の体を包んだ

 

つよく、つよく

 

あなたもえんえん泣いてた

 

どうにもならないわがまま

 

なんどもかみさまや、みんなや、

 

こんなこと考えもしないだろうあなたに怒ってた

 

でもあなたに抱きしめられたら

 

あなたもいっしょなんだって

 

すごくつらいことなのに

 

あなたとくっついていたら

 

あなたとわたし以外いなくて

 

かみさまも、みんなも、いなくて

 

まるで時間がとまって

 

あなたとふたりきりで

 

ずっとこうしていられるような気がした

 

 

 

 

だからわたしは

 

あなたにもそうなってほしくて

 

あなたよりずっとつよく

 

あなたを抱きしめた

 

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